恋をするには煩悩が多すぎる

ジャニオタ道に足の先を踏み入れたくらい、今。

青春の行定勲とアジカンーー映画「ピングとグレー」感想

先月末にNEWSのFC会員証がやってきた。
誰担当かと問われれば、シゲ担である。
ただし、原作ピングレはいまいち読み切れなかった(自分でも全然読み返せなくて唖然とする文章の感想はこちら:http://carakarax.hatenablog.com/entry/2015/07/30/020404

2001年、私は行定功勲監督・脚本作品「贅沢な骨」を4回劇場で見た。舞台挨拶までいって行定さんに質問までしている(笑)
特段映画好きでもないので、好きな映画は?と聞かれると「贅沢な骨」と答えることにしている。

さて、感想メモを以下に記したい。

 

◇中島くんかっこいい


中島裕翔の真面目で実直な感じがすごくよかった。単純にかっこよかったし、演技に没入できた。
演技といえば、ずばぬけて怖かったのは菅田将暉である。前半と後半のギャップ、後半の加速度!
映画全体的に漫画的というか、戯曲的でミニマムな表現だったように思う。菅田将輝は後半、人形のようだった。気持ち悪いほど。加速度的に怖い人にみえてきたあとで、最終的に人形に見えるという、力強い演技だった。

 

◇私的行定ポイント

 

実は「GO」を見たあと行定作品はほぼ見ていないので、(Jam Filmsの「JUSTICE」は好きだ!)行定監督の長編映画を見るのは実に15年ぶりである。
映画表現について語れるほどの知識もないので、「贅沢な骨」が好きな私が感じた「行定ポイント」を挙げたい。

  • 前半の貧乏暮らしの部屋のビーズのすだれ感、貧乏アパートの作り込み感
  • りばちゃんがサリーを押し倒すとき(とくに後半の)の、足のみえてる感のなまなましさ
  • 火葬場の煙

 この火葬場のシーン、たなびく煙が途中でフレームで切れている。りばちゃんとごっちの全身が入っているのに、煙が途中で切れていることで、なんだか成仏しきれないというか理解しきれないもやもやさが残る表現で、すごく印象に残った。

 

◇最後のアジカンまで含めてこの映画

結局、この映画は「自分は自分でしかない」ということを強く伝える青春映画だった。潔く。
テーマ的には、昔みていた行定作品だったが、曖昧でアンニュイで答えの出なかったあのどろりとした東京の情景の上にからっとした本を乗せるような行定作品ではなかった。「GO」以降、なんとなく離れてしまったのでその変遷を追っているわけではないが、その差分を感じただけでもとても面白かった。
そして。

ASIAN KUNG-FU GENERATION*1が「若者」に支持される理由がやっとわかった気がする。圧倒的な「青春感」。映画の本編が終わってこの「Right Now」が始まって引き続き感じる、青くささと潔い実直さ。
同世代のバンドなので、周囲にもファンがたくさんいるし、邦ロックフェスで大盛り上がりするのだが、今までなんで?と思っていた。でもこれは確実に青春のバンドなんですね。(フェスメインユーザーのおっさんたちは青春を思い出して盛り上がっている。)

 

全体的に満足度は高かった。幸運にも渋谷で見たので、帰り道ロケ地をちょこちょこ回って帰ったけれど、それはいつもの渋谷でしかなかった。今にもりばちゃんがでてきそうな、とは思わなかった。所詮、わたしはわたしの世界の住人だ。

*1:ところでASIAN KUNG-FU GENERATIONのGt/Voは後藤さんでごっちと呼ばれているので、ごっちという言葉が出るたびに「後藤さん・・・」と浮かんでしまったのは秘密である。